「二つの栃木」の架け橋　小口一郎展　足尾鉱毒事件を描く

熱き版画家の足跡を辿る

栃木県小山市出身で版画家として活躍した小口一郎の全貌を、そのライフワークとなった足尾鉱毒事件を主題とした作品を中心に紹介。栃木県立美術館の開館50周年を記念して企画される今展は、小口一郎研究会の全面的な協力を得て、初めて連作版画『野に叫ぶ人々』、『鉱毒に追われて』、『盤圧に耐えて』の全点を一堂に展観する。あわせて油彩画や版画作品なども紹介し、約300点で知られざる美術家、小口一郎の生涯を回顧する。