生涯を代表作でたどる　石本正「私の画境」

流行にとらわれない画家の信念と生涯を追う

―私は時代遅れといわれようが、自分の描きたいものを描くだけだ。―戦後、日本画の分野においても海外の新しい表現を取り入れ古くからの日本画にはない斬新な作品を作り出す若い作家が多く登場した。そんななか石本正（1920～2015）は世間の目など気にせず、今の自分が本当に描きたいと思うものを描く姿勢を生涯徹する。今展では描きたいものに全力で向かい続けた石本の代表作を、デッサンなどと併せて紹介する。